ドアが開いて顔をあわせるなり腐れ旦那が言った
『おかえり…』
さも不機嫌な顔に口調
朝帰りですか、いいご身分で。と言わんばかりの雰囲気
…ちょっとマテ。
何か間違ってねぇか?!
険悪な雰囲気かもしだすのはさんでぃのはずでは?!
不機嫌になるのはオマエぢゃなくさんでぃでは?!
いっ、いやマテ、モチツケ自分
とりあえずこのバカは事態を把握してないと見える、まずはそこからだっ
…と 予測の範囲を遥かに越えた事態に取り乱してしまった自分をなだめつつバカに問う
『…ケータイみた?』
『いや』
『今すぐ着信とメルを確認してくださいっ』
やはりケータイは音を切っていたらしく昨夜の苦労は全て無駄に終わっていた
『あぁ…12時過ぎに1回戻ってきたの?』
…マテ。
なんだそれ。1回戻った?
12時過ぎ?
…何かがまたおかしい。
あぁ なるほど 電話かけすぎて最初の時間の着信が消えてしまったのかっ!…て そうじゃなくて
それより1回戻ったって何だ?
昨夜出かける前に泊まりだなんて言ったか?…いや 言ってない
ってか次の日自分が仕事だっつーのに嫁が泊まってくるだなんてありえねぇだろうがバカタレハナタレクソッタレ!!
どういう思考回路してんだよシンデクレタノムカラ
っつーか何時に帰るかわからんなら閉めるのに連絡ぐらいしろよキエロハゲ
しかたないからバカなオマイにも分かるように説明してやるよ!!
『あんた明日仕事なのに泊まってくるわけねーだろうが、だいたい泊まりだなんて一言もいってねぇし、ちなみに言うと戻ってきたのは11時過ぎで 開かないからしかたなくあらゆる手段で起こそうと思って電話かけまくってドア叩いてチャイムならして寒い中で1時間近くネバってたんだよっ』
と、ここまでわかれば事態を把握して態度が変わるかと思いきや
『で?』
…いや 頼むから 死んでもらえませんか。
『…』
『…それで、夜中どうしてたの』『Hちゃん呼び戻すしかなかったでしょうが!朝から予定入ってるって言ってたから迷惑かけたくなかったのにっ…』
『ふーん(さも興味無さそうに)』
…おわりかよ
『ってか、閉めたままマユキチ寝せる時に寝ちゃったとかいう…』『いや、自分が寝るから鍵しめてから寝た。』
かっ…か、確信犯確定
『って、…なんでさんでぃ鍵持っていってないの知ってて鍵かけてんの!?』
…そう、聞きたいのは コレだ。
どう答える!返答次第じゃ階段から突き落とす!!
そして次の瞬間。
さんでぃの脳が沸騰する
『何のために鍵が2個あんの?』
こいつは コロス。
嘘のようなホントの話6に(まだまだ)続く!